ずっと気になっていた「ピアノ・レッスン」が、4Kデジタルリマスターでリバイバル上映されているので見てきました。
19世紀、まだ未開の地であったニュージーランドで事業を行うイギリス人男性と結婚するため、スコットランドからやってきた女性エイダが主人公です。エイダは言葉を発することができませんが、その心情をピアノで豊かに表現することができます。
エイダは、他人に容易に心を許さず、繊細で神経質そうな表情や仕草を見せる一方で、ピアノを弾いているときは喜びに満ちた表情を見せます。上映の間ずっと、そんなエイダのひとつひとつの表情や大胆な行動から目が離せず、惹き付けられました。
私は、エイダを演じたホリー・ハンターを中学生の頃に「ブロードキャスト・ニュース」で見たきりであり、その頃も実力派と雑誌に書かれていたと記憶していますが、この映画を見て、ここまで凄い女優だったのかととても驚きました。
また、この映画は、ピアノの音楽ととても印象的な映像に満ちていて、どこか幻想的でした。大人向けのファンタジー作品のようにも思えました。
(備忘)
キネマ旬報シアターのスクリーン1のG列で見ました。特に不満はありませんでした。F,G列がちょうどいいと思います。