私の勤めている会社は一応ですが電気通信事業者であり、私は茨城県での電気通信主任技術者に選任されています。
電気通信主任技術者とは、事業用電気通信設備(電話交換機やIPネットワーク機器など)の工事・維持・運用を監督する役割で、選任されてから1年以内に法令で定められた講習を受けることが義務付けられています。
というわけで昨日と今日の2日間で講習を受けました。
講習は写真のように自宅のパソコンでオンラインで受講できます。合計約7時間とかなりのボリュームがあり、さらに最後に「修了考査」という試験があってこれに合格しないと修了証が貰えません。
ですから受講中は、修了考査に備え、テキストの講習で強調された箇所に蛍光ペンでマーキングしたり付箋を貼ったりと結構忙しいです。結局、休憩や復習の時間も加えると1.5日間掛かってしまいました。きつかったです・・。
付箋まみれのテキスト。
修了考査は40分間で27問を解きます。70点、つまり19問以上正解すれば合格です。テキストを見ながら解答することが認められています。
修了考査の問題は、「問題文の記載内容が正しいかどうか」を○×で解答するものです。これが結構えげつなく、例えば「フールプルーフ」に関する説明が下のように書かれています。
ヒューマンエラーの防止のための対策の一つであるフールプルーフとは、JISにおいては、偶発的に不適切な行為、過失などが起こっても、システムの信頼性および安全性を保持する性質と定義されている。
これは、「偶発的に」の部分が誤っており、正しくは「人為的に」です。このため解答は「×」となります。
(これはあくまで例であり実際の問題文ではありません。実際の問題文をネットで公開すると処分されてしまうかもしれないので・・)
こんな感じで、結構細かいところに「誤り」を仕込んで来るので、テキストの該当部分を探して一字一句照らし合わせながら○×を判断する必要があります。ですので40分間という制限時間はやや短く感じました。
この手の講習の修了試験というのは、不合格になると仕事に支障が出てしまうので、「普通にやっていれば受かる」ように大人の配慮を効かせて緩めに出題されるのだろうと私は想像していました。
ですが、上に書いたように意外とえげつなく、舐めて掛かると本当に不合格になりそうな感じでした。
合否の結果は後日送付されてきます。まあ、私は今回それなりに準備して臨んだので、たぶん合格してると思います・・。
(ちなみに不合格だと2回まで再受験することができます)
(追記)
100点満点で合格でした。