
今日は「九月と七月の姉妹」を見てきました。
九月生まれのセプテンバーと、10カ月離れて七月に生まれたジュライという、イギリスに住むインド系姉妹の物語です。
二人は、外国に住む私にはなかなか感じ取れませんが、どこか異質なところがあるらしく、学校では「変人姉妹」と疎まれています。
特に妹のジュライは発育が遅いのか顔色が悪く、知能もやや低いのか感情や意思が乏しく、白人のクラスメートからは気持ちの悪い、忌々しい存在として映っているようです。
この映画は、そんなジュライが主人公です。
姉のセプテンバーは、自らも変わり者と蔑まれつつ、妹がクラスメートから意地の悪い仕打ちをされると、相手に徹底的にやり返します。
そこには姉が妹を支配する歪な関係も透けて見えるのですが、私には、ジュライがそんな姉に依存し支配されることで、かろうじて自我を保っている面があるようにも感じられました。
そんな姉妹の関係が、ある夜の事件により変わっていく・・。そんなミステリアスな話です。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、この映画は、上に書いたような精神的な脆さを抱えるジュライが、受け入れきれない事件に遭遇して心理的に追い詰められていく、そんな姿が描かれています。
本人にも正体が掴めない「生きづらさ」を抱えるジュライと、その母親の悲しみを感じさせる、とても気の毒な物語だと思いました。
(備忘)
新宿シネマカリテのスクリーン1、C列で見ました。この数年、何度となく通ったこの映画館が来年1月で閉館になってしまうのは本当に残念です。