今年もまた、一年間に見た映画のリストを作りました。例によってFilmarksの画面コピーを結合しただけですが。クリックすると拡大されます(たぶん)。
2025年の振り返り
今年は一年間で63本の映画を見ました。「ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編」を除き、他は全て映画館で見ています。
私が映画館で映画を見るのは、「映画は映画館で見ないと勿体ない」という気持ちと、「映画をテレビ画面で見るのは根気が要ってキツい」という理由によります。
年齢のせいもあるのか、自分から能動的に映画の世界に入っていくテレビ画面での視聴より、映画館での受動的な鑑賞の方がラクで良いなと感じます。
それはともかく、振り返ってみると、私の個人的な評価が特に高かったのは以下の作品です。
*評価基準はFilmarksの自己紹介文に記載してあります。また【再】は、過去に見たことがある映画を今年また再見した、という意味です。
〇Filmarksでの評価:5.0(生涯の傑作)
「ウエスト・サイド物語」【再】
「風と共に去りぬ」【再】
「雨に唄えば」【再】
〇Filmarksでの評価:4.5(傑作)
「人間の條件」【再】
「米」
「ベン・ハー」(1925年版)(活弁付き上映)
「ミステリアス・スキン」
「メトロポリス」(活弁付き上映)【再】
「リズと青い鳥」
「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
今年は、「雨に唄えば」や「ウエスト・サイド物語」、「人間の條件」など、個人的な思い入れが強く「もう一度、今度は是非映画館で見たい」という、長年の念願が叶った一年だったように思います。
来年は是非、「アパートの鍵貸します」や「ソフィーの選択」、「鬼火」などを映画館で再見したいものです。
また、活弁付き上映もよく見ました。上記「ベン・ハー」や「メトロポリス」の他にも、「ニーベルンゲン」、「國民の創生」など映画史に残るサイレント映画を、生の活弁付きで見ることができました。
活弁は、「音声が無い」というサイレント映画の制約の補完に留まらず、「話芸」にまで昇華させた日本独自の文化です。
弁士の活弁を生で聞きながらサイレント映画を見ると、圧倒的な臨場感で、とても贅沢な形で鑑賞をしていると感じます。
活弁の文化を継承し、現代も積極的に活動している弁士の方々の存在は、日本にとってとても貴重だと思います。
2025年に見たベスト3
再見以外の映画で、私が2025年に見た中でとても強く印象に残った3作品を選んでみました。
「米」

昭和30年頃の、茨城県の霞ヶ浦周辺の貧しい村で半農半漁により生計を立てている人々を描いた映画です。
私は縁があって今は茨城県で単身赴任をしていますが、茨城県が舞台とは知らずにこの映画を見て、「昭和30年頃はこんな感じだったのか」と驚きました。
この映画は、貧しい村の厳しい生活を今井正監督が徹底したリアリズムで描いた作品であると同時に、霞ヶ浦のワカサギ漁や、周辺の田んぼ、村の祭りなどが色鮮やかに美しく描かれています。
調べてみると、当時のままではありませんが、映画に登場した祭りが「へいさんぼう」(5月)、「あゆみ祭り」(8月)として今もかすみがうら市に残っているそうです。是非行ってみたいと思っています。

映画で描かれた豊作を祈る祭り。

帆引き船によるワカサギ漁。
「リズと青い鳥」

この映画はTVアニメ「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品で、吹奏楽部に所属する二人の女子高生の関係性や心理的な変化を描いています。
私は「この映画は凄い!」と感じながらも、二人の少女の心理がとても繊細かつ言葉を抑えて描写されており、正直私には難解で、鑑賞後もずっと考えているものの今も消化し切れていません。
私はこの年末、未見だった「響け!ユーフォニアム」の第1、2期を見て、希美とみぞれという「リズ」の主人公二人がTVシリーズで既に登場していたことを知りました。
TVシリーズは、溝が出来ていた二人の関係が修復されたことで他の登場人物のエピソードに移りましたが、この「リズ」は、TVでは踏み込まなかった、二人の関係の根底に未解決のまま残った問題に焦点を当てた作品だということが分かりました。
もう一度「リズ」を見るときには、前回よりももう少し広がった視点で見られそうです。

中学からの親友、希美とみぞれ。

二人が所属する吹奏楽部では、童話「リズと青い鳥」を基にした楽曲を演奏することになります。

童話は二人の関係のメタファーです。作品中、劇中話としてとても色鮮やかに描かれます。
「ミステリアス・スキン」

この映画は、幼少期に大人の男性から性的虐待を受けた二人の青年の物語です。天童荒太の「永遠の仔」を読んだときのような、言葉にできない深い悲しみを感じました。
この映画はネタバレには慎重になった方がよさそうですので、これ以上は書かないでおきます。ネタバレ有りの感想はこちら↓に書いてあります。
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というわけで、2025年に見た映画を振り返ってみました。来年も気になる映画を、機会を逃さずに見ていきたいと思います。
