
千葉市から水戸市に戻る途中、午前十時の映画祭で「時計じかけのオレンジ」を見てきました。
先週見た「2001年宇宙の旅」と同じ、スタンリー・キューブリック監督による1971年の作品です。
私は学生の頃にこの映画をレンタルビデオで見て、その強烈な性的かつ暴力的な描写にとてもショックを受けました。
*以下、【【ネタバレ有り】】です。
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物語の舞台は近未来の社会です。
主人公のアレックスは凶暴な若者であり、仲間たちとともに毎夜のように暴行や強姦を繰り返し、その残忍な衝動を満たしています。
しかしある夜、彼は押し入った家の女性を殺害しますが、彼に反発心を抱く仲間たちの裏切りにより、警察に逮捕されてしまいます。
彼は刑務所に送られ、政府による新しい矯正プログラムの被験者となります。それは、性的または暴力的な衝動が生じると、猛烈な肉体的苦痛を感じるように洗脳するものでした。
それはいわゆる矯正、つまり本人に善悪を判断させて正しい行動をとらせるのではなく、本人の意思とは無関係に、犯罪的な行動を封じ込めるものでした。
「無害化」されたアレックスは釈放されますが、かつての彼の被害者らから激しい暴行を受けるものの、洗脳のために抵抗できない・・。そんな話です。
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この映画は、男女の陰部や性行為を強調したオブジェや絵画があふれる退廃的な社会がおかしいし、
アレックスの直視に耐えない残忍さは狂っているとしか思えないし、
個人の感情や意志を無視して、犯罪的な衝動を強制的に封じ込める政府にも巨大な歪みを感じますし、
映画全体が狂気に包まれていると感じました。
この映画は、人間の尊厳を無視した管理社会の恐ろしさを、極端に誇張して刺激的に描いた作品と思われます。
一方で私にとっては、そのような強烈な刺激や暴力性、極端な非日常により、倫理から解放されたカタルシスをおぼえる・・。
そんな魅力を感じる作品とも思えました。
(メモ)
TOHOシネマズ市原のスクリーン7、G列で見ました。少しスクリーンが遠い気がしましたので、E列が良さそうです。真ん中の席は8番です。