渋谷のユーロスペースで坂東玉三郎主演の映画「夜叉ヶ池」を見てきました。
夜叉ヶ池の底に封じられた竜神の一族と、彼らとの誓いを守り、日に三度釣り鐘を撞く夫婦の物語です。原作は泉鏡花です。
泉鏡花の人外ものとしてかなり面白かったですが、特に、竜神の姫を演じる坂東玉三郎が妖しくて本当に素晴らしかったです。いつ竜に姿を変えても不思議は無いような、この世のものでは無い雰囲気が良かったです。
ちなみに、渋谷の混雑が心配だったので、休暇を取って平日に来たものの、それでも人が多かったので、帰りは恵比寿駅まで歩きました。
コロナ禍では都内で映画を見るだけでも大変ですね😅
追記;
権利関係で揉めてお蔵入りとなって、映画館はおろかテレビでもビデオでも見られなかった映画です。今回、42年ぶりに映画館で上映できることになったとのことです。
私は小学生の頃にテレビで見たのですが、今回見直して、高野聖にも似た泉鏡花の世界を映像化した作品として本当に素晴らしく、見終わった後に思わず拍手したくなりました。
追記2;
青空文庫で「夜叉ヶ池」の原作を読みながら、映画を思い返しています。映画は原作の戯曲に概ね忠実だったんですね。