小説
先日、黒岩涙香の「白髪鬼」を衝動買いしました。黒岩涙香は、明治時代に沢山の海外小説を日本人向けに翻案した人です。「噫(ああ)無情」(レ・ミゼラブル)、「巌窟王」(モンテ・クリスト伯)など、黒岩涙香による邦題はとても印象深いです。この「白髪…
このブログのタイトルの「行人日記」と私のハンドルのwayfarerは、夏目漱石の後期三部作の2作目、「行人」(英訳のタイトルが「The Wayfarer」)から取っています。 夏目漱石の前期三部作(「三四郎」「それから」「門」)が、現実の出来事に対する葛藤が描…
谷崎潤一郎の「細雪」の古本を買いました。 私は「細雪」を高校生の頃に読みました。第二次大戦前、まだ世の中が不穏な空気に包まれる前の、大阪の旧家の四姉妹の日常を描いた小説です。文学小説というより大衆小説的で、古き良き時代を描いた物語としてとて…