子供たちと「ミラベルと魔法だらけの家」を見てきました。
「奇跡に守られた村」を維持するために本心を押し殺し、プレッシャーに心を潰されかけたり、好きでも無い相手と結婚しようとするミラベルの家族たち。
ミラベルは、家族たちがひた隠す本心を引き出し、村の、そして家族の宝である「奇跡」が失われても、「それでも大丈夫、何とかなる」と気づかせ、未来に向かわせる存在。
子供には難しいけど、とてもいいテーマだと思いました。
城壁のような山々に守られたとても狭い土地で、止まった時間の中に安心を求める人々の姿は、「ヴィレッジ」にどこか似ていますね。
(追記)
難点は、とてもローカルな村(というか舞台はほとんどミラベルの家の中)に閉じた話なので物語のスケールが小さいし、主人公もあんまり魅力的ではありません。
そしてディズニー得意の技術的には目を見張るけれども面白みが無い3D-CGアニメーションよりも、エンディングの絵本のようなイラストの方がよっぽど素敵に思えた、ということでしょうか。
ディズニーこそ「アニメ映画のトップランナーでなければならない」という強迫観念に捕らわれて、自由に表現ができなくなっているのでは?と思いました。
(追記2)
冒頭の短編アニメの「ツリーから離れて」。
本編を見終わってからなるほどと思いました。親の世代のやり方をそのまま受け継ぐわけではないんですね。