「怪物團」(フリークス)を見ました。
サーカス団で見世物にされている奇形の障害者たちによる、健常者に対する復讐譚でした。江戸川乱歩の世界ですね。
この映画の特徴は、本物の障害者を出演させていることです。手や足がない人、体が結合した双生児、そして体が子供のままの大人など。詳しくはWikipediaに書かれています。
おそらくこの映画が製作された1932年当時は、アメリカでも奇形の人を見世物にする興行が、まだまだ残っていたのでしょう。この映画もその手の怪奇趣味の作品です。
私は、学生時代に江戸川乱歩の「孤島の鬼」や「芋虫」、「踊る一寸法師」など、歪んだ変質的な小説に心酔したクチですので、こういう話は嫌いではありません。
この作品も映画ではなく小説だったら好きになったと思うのですが(健常者に対する復讐譚なんて・・それだけで引き込まれます)。でも、「本物を使って映像化されたら引くわあ」という感じです😅
こういう話は、人に隠れて、夢中になって耽ってしまう妄想のようなものだから良いのですよね。