行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「雪国」

神保町シアターで「雪国」を見てきました。当時25歳の岸惠子が主演しています。

原作は川端康成の「雪国」です。新潟の越後湯沢温泉を舞台に、貧困から芸者に身を落として生きる「駒子」が、旅の男「島村」との不倫の恋にのめり込む話です。

しがらみや借金から逃れられず、年を経るごとに駒子の境遇は悪化します。現実的な解決にはならない島村との恋に命を燃やす駒子の姿は、不運が重なった暗い運命に抗うかのようでした。

岸惠子は、とってもパワフルで昭和の日本人女性像に全く収まらない稀有な方ですが、内面に烈しさと諦めを同時に抱えた駒子によく合っていたように思います。

感想を言葉にするのが難しい映画だなと思いましたが、私が感じたのはそんなことでした。


岸惠子の「雪国」。


神保町シアター。よしもと漫才劇場と同居しています。アートな感じの建物ですね。


神保町ブックフェスティバルが開催されていました。大変な混雑でしたが、好きなジャンルの本を探しながら歩くのはとても楽しい時間でした。

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