渋谷のシアター・イメージフォーラムで「裁かるゝジャンヌ」を見て来ました。1928年のフランスのサイレント映画です。
ジャンヌ・ダルク裁判を描いた映画ですが、最初から最後までとにかく重っ苦しい。そしてとてもリアルで、まるでドキュメンタリーのような映画でした。
あらすじは、ジャンヌを捕らえたイングランドは、彼女を教会の異端審問に掛け、ジャンヌに自らが異端であること、信仰が誤りであったことを認めるよう強要します。
しかし信仰心が強いジャンヌにとって、信仰を誤りと認めることは、自身の内面を形づくる基礎や本質を否定することと同義であり、どうしても出来ません。
そんなことを強要されること自体が現代の感覚からすれば理不尽なのですが、ジャンヌは苦悩した挙げ句、火刑を選択することを余儀なくされる、そんな話です。
表面的には「殉教」ですが、信仰に殉じたと言うよりは、人間として「自分」を保つためにはこうするより他に道がなかったのでは?と私は思いました。
シアター・イメージフォーラム
関係ありませんが渋谷ヒカリエ