行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「夢淡き東京」

下の「みどりの雨」の記事で触れた「夢淡き東京」のYouTube動画も貼っておきます。

作曲は古関裕而ですが、私は中高生の頃にこの歌を聴いて、他の昭和の流行歌とは何かが違う、新鮮さのようなものを感じました。良さをどう表現すればいいのか分かりませんが、一気に好きになりました。

サトウハチローの詞も、情景が目に浮かぶようで素晴らしいと思います。

ちなみに、映画「青い山脈」(昭和24年)の冒頭で、主人公の寺沢新子が卵料理を作りながら鼻歌で歌っていたのもこの歌です。当時の日本ではこの歌が広く流行していたのでしょうね。


www.youtube.com

夢淡き東京
 
作詞:サトウハチロー
作曲:古関裕而
 
柳青める日 つばめが銀座に飛ぶ日
誰を待つ心 可愛いガラス窓
かすむは春の青空か あの屋根は
輝く聖路加か はるかに朝の虹も出た
誰を待つ心 淡き夢の町 東京
 
橋にもたれつつ 二人は何を語る
川の流れにも 嘆きを捨てたまえ
なつかし岸に聞こえ来る あの音は
昔の三味の音か 遠くに踊る影ひとつ
川の流れさえ 淡き夢の町 東京
 
君は浅草か あの子は神田の育ち
風に通わすか ねごうは同じ夢
ほのかに胸に浮かぶのは あの姿
夕日に染めた顔 茜の雲を見つめてた
風に通わすか 淡き夢の町 東京
 
なやみ忘れんと 貧しき人は唄い
狭い露地裏に 夜風はすすり泣く
小雨が道にそぼ降れば あの灯り
うるみて悩ましく あわれはいつか雨にとけ
狭い露地裏も 淡き夢の町 東京
 
※三番は上の動画のレコードでは歌われていません。