昔見た映画です。最近思い出す機会があったので見た当時の感想を書いておきます。
大学生の頃に友人と有楽町の映画館で見ました。
私はこの映画は、フォレスト・ガンプの生涯を通して、戦後から現代に掛けてのアメリカの歴史を追体験する作品だなと思いました。
ケネディ、ベトナム戦争、ヒッピー文化、ビートルズ、ウォーターゲート事件、アップル、エイズなど、それぞれの時代のアメリカ社会の象徴(特に病んだ部分)が、フォレスト・ガンプという無色透明な存在を絡めながら描かれます。
その時代を知るアメリカ人にとっては、肯定と否定が混じった様々な感情を思い起こさせられ、人生を振り返らせられるのでしょう。若い世代は、自分の親が生きた時代に思いを馳せるのかもしれません。
そういう意味で、アメリカ人の心に刺さる名作なのだろうと思います。
ただ、日本人の私にとっては、良く出来た映画とは思うものの、別に懐かしくも無く、感慨も無く、「ああ、これはアメリカ人がアメリカ人に向けて作った映画だな」と思いながら見ただけでした。