午前十時の映画祭で「ファーゴ」を見てきました。面白かったです。
単なる狂言誘拐のつもりが、事態が悪い方向へ悪い方向へと転がってしまい、大量殺人事件に発展してしまうというブラック・ユーモア的な作品です。
「そんな馬鹿な」と思うような展開の連続ですが、人間がやることは完璧ではありませんから、違和感はなくむしろリアリティを感じました。
現実に起こる凶悪事件も、もしかしたらこの映画のように「そんなつもりはなかったけど、色々とうまくいかなくて、こんな大変なことになってしまった」という事件が少なくないのかもしれませんね。
ラストでフランシス・マクドーマンド演じる警察署長が犯人に「わずかな金のためになぜ殺人を犯すのだ?」と問いますが、犯人にしても「俺にも分からない。むしろこっちが聞きたい」という感じなのでしょう(笑)
久々に掛け値なく面白い映画を見ました。