テアトル新宿 で「007 ロシアより愛をこめて」(4Kレストア版)を見てきました。
あらすじは、英国政府が、イスタンブールのソ連領事館の女性職員タチアナから亡命の要望を受ける。タチアナは見返りとしてソ連の最新の暗号解読器を盗み出すという。英国はソ連の罠と強く疑いつつ、タチアナの亡命を助けるためにジェームズ・ボンドをイスタンブールに送り込む・・。そんな話です。
この作品は、007シリーズでは最もサスペンス要素が強く、最初から最後まで緊張感が張り詰めています。
タチアナは、領事館の職員に過ぎませんが、実は祖国(ソ連)のためと信じて英国を攪乱させる特殊任務を果たそうとしています。ボンドもその魂胆は見抜きつつ、暗号解読器を入手するためにタチアナを連れてイスタンブールからの脱出を図ります。そんな、お互いに腹に一物ある者同士のやり取りが、リアリティがあってとても面白いです。
この物語は表向きは東西の諜報戦ですが、実は犯罪組織スペクターが裏で仕掛けたものです。そんな、隙の無いとても緻密な脚本に引きずり込まれました。
素晴らしい傑作だと思いました。私の中では007シリーズで一番の作品です。
公開当初のタイトルは「007 危機一発」。リバイバル時に「007 ロシアより愛をこめて」に改題されました。
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このタイトル・シーケンスも素晴らしい。何度見ても飽きません。