行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「女王陛下の007」

今日は会社を早めに引き上げて、早速「女王陛下の007」(4Kレストア版)を見てきました。

ジョージ・レーゼンビーがボンドを演じた唯一の作品で、かつボンドが一人の女性(トレーシー)を愛し遂には結婚に至るという、シリーズの中では異色のとてもロマンチックな作品です。

私はビデオで数回見ていましたが、映画館のスクリーンで見ると印象が全然違いました。4Kレストア版だからというのもあるのでしょうが、海や雪山がとても綺麗。そして何気ないシーンでもとても臨場感がありました。

この作品は、アルプスの雪山にあるブロフェルド(犯罪組織スペクターの首領)の研究所から、ボンドとトレーシーが決死の脱出を図るシーンが最大の見所ですが、スクリーン一杯に展開される映像に圧倒されました。ボンドらが雪崩に巻き込まれるシーンは凄まじいです。

映画館で見るとこんなに印象が違うなら、ビデオで何度も見て今回は見なくていいかな、と思っていた「007は二度死ぬ」や「私を愛したスパイ」も見たくなってきました。

ちなみに、ジョージ・レーゼンビーがこの一作だけで降板した(させられた)ということもあり、この作品は後年になっても残念感が拭えず、シリーズ中ではややマイナーな位置付けになっています。

先代のショーン・コネリーに比べると、ジョージ・レーゼンビーのボンドは確かに見劣りしますが、公開当時はともかく今は別にショーン・コネリーと比べながら見たりしませんし、むしろ他のボンドと雰囲気が違って新鮮さを感じます。

また、後年の荒唐無稽で馬鹿馬鹿しくなりすぎた007作品群に比べれば、この「女王陛下」は大分マシで、サスペンス要素が残っていて当初の007の良さが残っていると思います。イアン・フレミングの原作にも比較的忠実ですし。

サッチモことルイ・アームストロングが歌った主題歌「We Have All the Time in the World」も素晴らしいですしね。


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ルイ・アームストロングが歌う主題歌「We Have All the Time in the World」。映画館では、ビデオと違ってラストにこの歌が流れませんでした。それだけはちょっと残念。

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