行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「007 サンダーボール作戦」

シネマイクスピアリで「007 サンダーボール作戦」(4Kレストア版)を見てきました。

先に感想を書いてしまうと、もう最高、本当に素晴らしいと思いました。ビデオで何回も見た作品ですが、映画館で見ると本当に印象が違います。ストーリーの粗さはあるものの、とっても豪華でスケールが大きくて、これは面白い。私の中では「ロシアより愛を込めて」と1,2位を争う傑作になりました。

あらすじは、原爆を搭載したNATOの軍用機が、国際的な犯罪組織であるスペクターに奪われます。スペクターは、一週間以内に一億ポンドを支払わなければ欧米の主要都市を原爆で攻撃すると英国政府を恐喝します。英国政府は奪われた原爆を探すため、00(ダブルオー)要員を軍用機の飛行範囲内にある各国に派遣します。007ことジェームズ・ボンドはバハマのナッソーに潜入し・・。そんな話です。

ボンドは、時間が限られているからでしょうが、あやしまれるのもやむを得ないとばかりに大胆にスペクターのNo.2、ラルゴに接触します。一方でスペクターにとっても今回はNATOを恐喝するという大仕事であり、決して失敗は許されません。作戦の指揮を任されているラルゴは、ボンドが英国のスパイであると早い段階で見抜くものの、まだ証拠を掴んでいないボンドを殺しては自ら原爆のありかを明かすようなものと、手を出せずにいます。そんな、期限が迫る中でのお互いの駆け引きの真剣さが伝わってきます。

本作はバハマの広く美しい海が舞台です。スペクターが仕掛けた仕事自体の大きさとも併せ、とてもスケールが大きな作品に仕上がっています。時間が無い中で危険を冒しながら忙しく行動するボンド自身の見せ場も多いですし、ボンドガールのドミノを演じるクローディーヌ・オージェはシリーズ中でも群を抜いた美しさです。そして映画館の音響で聴くトム・ジョーンズの主題歌。なんだかとっても豪華で、大満足でした。


スペクターのNo.2、ラルゴ。大仕事の現場を指揮する立場としてこちらも真剣です。


ボンドガールのクローディーヌ・オージェ。どこか無邪気さを残した美人です。バハマの海がよく似合います。


私は普段映画のパンフは買わないのですが、今回は007シリーズがリバイバルされた珍しい機会ですので買ってしまいました。

今回は第1弾、第2弾と、2回に分けて007シリーズの10作品がリバイバル上映されたわけですが、是非第3弾もと思ってしまいます。その時は「ゴールドフィンガー」「黄金銃を持つ男」「オクトパシー」「カジノ・ロワイヤル」を是非・・。


夜のシネマイクスピアリ。既にクリスマスの装飾でした。

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