行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「007 リビング・デイライツ」

109シネマズ木場で「007 リビング・デイライツ」(4Kレストア版)を見てきました。

この映画は1987年、私が中学一年生の時に公開されました。私にとって初めて見た007映画で、過去の作品や原作小説を夢中になって漁るきっかけとなった作品です。当時、この映画は「007シリーズ25周年記念作」と宣伝されていましたが、今は「60周年」ですからね・・。年月の経つのは本当に早くて言葉が出ません。

ジェームズ・ボンドを演じるのはティモシー・ダルトンです。端正な顔立ちで気品を感じさせるものの、他のボンド役者と違い、華がないというか、洗練された雰囲気やセクシーさがありません。どこまでも真面目で実直、身なりにはあまり気を遣わず、髪の毛は手櫛で整える程度、おじさん臭いジャンパーがよく似合う感じです。

映画の方も、ダルトンのキャラに合わせてか、それまでのジョークを言ったり女好きであったりというジェームズ・ボンドのキャラは抑え気味です。多少はそういうシーンもありますが、ダルトン=ボンドには悉く似合いません。ボンドらしい余裕を感じさせず、安心して見ていられませんが、私はそういう「仕事ですごく苦労している感じ」のボンドもいいと思いました。

映画としてはそれなりに面白いと思いました。ロジャー・ムーアの頃の荒唐無稽路線を封印し、シリアス路線に転じて終始ハラハラし通しでした。マリアム・ダボが演じるチェロ奏者が紛争中のアフガニスタンで男顔負けの活躍を見せたり、なんだかな・・と思うところはあるものの、ストーリーも大人向けによく練られていると思いました。

全般的に、「これはジェームズ・ボンドではなく、他の00(ダブルオー)要員の映画では?」と思うような感じでしたが、それはそれで楽しめました。

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