午前十時の映画祭で「アルゴ探検隊の大冒険」を見てきました。
面白かったです。約100分の映画ですが、スクリーンに見入り続けました。
ギリシャ神話を題材にした冒険ものは胸が躍ります。
ギリシャ神話はあちこち矛盾があって破綻していますが、オリュンポスの神々の欲や嫉妬にまみれた人間臭さには、遠く離れた日本人をも納得させる不思議な説得力があります。この映画も奇想天外な物語ですが違和感なく受け入れられます。
レイ・ハリーハウゼンの人形アニメーションも素晴らしかったです。今どきのCGよりも、アナログな特撮技術の方が驚かされるし純粋に楽しいです。人間の様々な工夫や知恵の賜物で、「すげー!」って感じです。映画館のスクリーンで見ると結構な迫力でした。
私は同じレイ・ハリーハウゼンの「タイタンの戦い」も好きですが、この映画も傑作だと思います。
女神ヘラ像。圧倒的な存在感ですね。
アルゴー船の冒険を高みから見物するオリュンポスの神々。神なのにこの野次馬根性。
神々の財宝を盗まれて激おこなタロス。
ゼウスの怒りにふれたために食事のたびに怪鳥に襲われている哀れな預言士。
はいり、はいりふり、はいりほー。ではなくて多分ポセイドンに関係する神と思われます。
悪名高い魔女メディアですが、この映画では純粋なヒロインです。
特撮だけではなくてこういう踊りでも見せてくれます。
七頭の蛇、ヒドラ。
弱っちいけど死なないのが取りえみたいなガイコツ戦士たち。
ギリシャ神話ではこの後も波瀾万丈の物語が続くようですが、この映画ではとりあえず黄金の羊の毛皮を奪ってコルキスを去るところで終わります。