行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「ルックバック」

茨城の職場では、経験がほぼ無い仕事ということもあり、まだまだ調子が出ません。というか、そもそも自分の役割がなんなのかイマイチ掴めません・・。

そんな感じなので特に忙しくもありません。むしろ時間を持て余すことが多いので、今日は休暇を取りました。

昨日、猛暑の中を歩いたことでの体のバテが今日もまだ残っており、インドアな過ごし方をしたいと思い、映画「ルックバック」を見てきました。

ちなみに私は「ルックバック」の原作を読んだことがありません。ネットで話題になっていたので「他に見たい映画もないし、見てみてるかな」という感じでした。

前置きが長くなりましたが・・。

感想は、この映画は原作ファンならば、感情を揺さぶる音楽や丁寧に再現された映像によって、体が震えるような感動があったのかもしれない、と思いました。

私は原作を読んでいないので想像ですが。

小説や漫画は、多少突飛な展開でも違和感なく受け入れられるものですが、それがアニメとはいえリアリティを伴う映像になると、唐突さや非現実感が目に付いてしまうことがあると思います。私はこの映画に、そのような違和感を感じてしまいました。

(後半の衝撃的なエピソードのことです)

また、同じ理由で、京本の人物像の掘り下げがとても浅く感じました。引きこもりの京本は、藤野よりも拗れた葛藤を抱えていてもおかしくありませんが、それらが全く描かれず、京本はこの物語にとってまるで人形のような「都合のいい存在」でしかありませんでした。

そもそも、タイプが大きく違う藤野と京本の間に、摩擦や軋轢がなく友情関係が続いたことが、私には非現実的に映りました。藤野は社会性に欠ける京本を内心蔑視し不満を感じていそうなものですが、そのような複雑なことは描かれませんでした。

そんなわけで、「(多少のことは許容できる)漫画の原作を読んで、原作に対する愛があったならば、この映画の見方が全然違ったのかもしれない」と思いました。


映画館は8/9公開の「劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:」があちこちに飾られていました。


大きなタペストリーも。また千葉で子供たちと見たいと思います。

(備忘)
ユナイテッド・シネマ水戸のスクリーン2のE列で見ました。若干スクリーンが近い気がしたので、F列がちょうどいいと思います。

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