行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「愛と哀しみのボレロ」

午前十時の映画祭で「愛と哀しみのボレロ」を見てきました。

この映画では、フランス、ドイツ、ソビエト、アメリカ、それぞれの国に暮らす4組の家族が描かれています。第二次大戦によって人生を狂わされた親世代、戦後の社会で自分の生きる道を探す子世代と、世代を交代させながら、これら家族の長い年月に渡るドラマが描かれます。

また、この映画は音楽とバレエに包まれています。上に書いた各国の家族は、それぞれなんらかの形で音楽やバレエに関わる職業を持っています。ミュージカルでは無いのですが、随所でクラシックの演奏や現代の音楽を歌うシーン、バレエを踊るシーンが織り込まれています。

クラシック音楽やバレエに造詣が深い人なら楽しめるのかもしれない、と思いました。私はどちらも全然知らないので、「なんだか凄いな・・」と残念な表現しかできませんが。

ネタバレになりますが、この映画のラストは、運命に導かれるかのように、お互いそうとは知らずに4組の家族がパリに集まります。そしてボレロの演奏に合わせバレエが踊られ、歌唱されます。20分ぐらいは続いたのではないでしょうか。とても圧巻で体が震えました。

この映画は約3時間と長い映画ですが、やはり映画館だから最後まで飽きずに見ることができたのかな?と思いました。ビデオだったら途中でつらくて見るのをやめていた気がします。

また、全般的に作り手の思いや拘りがとても強い感じがして、消化するのに時間が掛かりそうな映画だなと思いました。

(赤十字を礼賛しているようなエンディングも「??」という感じでした・・)


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予告編です。映画の雰囲気が分かると思います。

filmarks.com