行人日記@はてな

昼の休みに今日見る雲も 頼りない雲 流れ雲

「手に魂を込め、歩いてみれば」

千葉市から水戸市に移動する途中、映画「手に魂を込め、歩いてみれば」を見てきました。

イラン人の女性監督、セピデ・ファルシによるドキュメンタリー作品です。彼女はイラン政府への批判的な立場からイランを追われ、パリを拠点に活動しています。

ファルシ監督は、ガザに住むパレスチナ人の若い女性ファトマと交流を始めます。監督はガザに入れないため、スマホのビデオ通話やメッセージが主な手段です。

ファトマはフォトジャーナリストであり、イスラエルの攻撃で瓦礫の街と化したガザの光景や市民の様子を撮影し、後世に残すために活動しています。

タイトル「手に魂を込め、歩いてみれば」とはファトマの言葉であり、カメラを持つ手に魂を込めて、ガザを歩いて写真に残すということのようです。

ファトマは、自分自身が過酷な状況に置かれているにも関わらず、ビデオ通話では常に明るい笑顔を見せます。私にはそれがとても印象的でした。

彼女は多くの親族や友人をこの戦争で亡くしており、時折涙を拭いながらも笑顔で話します。私は「なぜこんなに明るく振る舞えるんだろう?」と思いました。


スマホ画面に映るファトマ。

そしてファトマは、自分自身が飢えや避難により疲弊しつつも、ガザの状況をファルシ監督に客観的に伝え、撮影した写真が世界中の多くの人の目に触れることを望みました。

そのような交流は、約一年後、ファトマとその家族がイスラエルの攻撃の中で命を落とすまで続きました。この映画は、その一年間の記録です。

https://www.instagram.com/fatma_hassona2/
ファトマのInstagramです。彼女が撮影した写真や動画が見られます。

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私は世代的に冷戦を知らず、国連を中心としたリベラルな平和主義が、恒久的に続くものと漠然と思って生きてきました。

しかし、ガザ、ウクライナ、そして年明けのベネズエラでの米国の軍事行動など、国際秩序は不可逆的に変容しています。

日本にとっては、台湾有事が現実的になりつつあると言われますし、朝鮮半島の問題もあります。私は正直、当事者の立場では関わりたくありません。

もし自分や家族の命の危険を身近に感じながら一日一日を生きることとなったら、ファトマらの言葉がだいぶ違う受け止めになるのかもしれません。

そう思いました。


www.youtube.com
予告編です。

(メモ)

ヒューマントラストシネマ有楽町のスクリーン2、D列で見てきました。ここは学校の視聴覚室並みにスクリーンが小さいので、D列かC列がお勧めです。

(余談)

今日は本当は車で千葉市から水戸市に移動するつもりでしたが、路面凍結が心配だったので電車で移動しました。冬タイヤ持ってないので・・

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